黒色哀愁

学校案内には載っていないICUをお見せします。

ICUの単位互換制度はエレクティブ(選択科目)の取得単位を増やす裏ワザである。

f:id:black_icu:20160813022241j:plain

 

ICUには単位互換制度が存在するのはご存知だろうか。

 

www.icu.ac.jp

 

公式HPによると、多摩アカデミックコンソーシアム(TAC)をはじめ、様々な形での協定があり、大学間の交流を盛んに進めようとしていることがわかる。
協定校間における取り組みの一つが単位互換制度である。国際基督教大学の学生が協定大学(東京経済大学津田塾大学東京外国語大学国立音楽大学など)の所定の科目を履修することで、ICUの履修単位に認定されるというものである。

 

もちろんここまでは、どこの大学もやっていることだ。
しかし、ICUで単位互換をすることは、思わぬメリットを生じさせる。
それは、ICUは日本で数少ない三学期制の学校である一方、単位互換制度を利用できる協定校の多くは2学期制であることによる。ICUの1学期が6月末に終わる一方、協定校の多くでは前期(春学期、1学期など呼称は色々)が、7月~8月に終わるので、試験期間のズレを利用して、単位取得を飛躍的に進めることができるのである。

 

しかし、他校の科目を履修するほど、負担は増加して単位取得の障害となるのではないか?
試しに、協定校の単位互換科目のシラバスを見てみよう。

成績評価欄に「試験100%」「レポート100%」あるいは、それに近い科目がいくつかあるだろう。単位乞食であれば、そこを狙っていこう。
一回も出席せずとも、持ち込みOKの科目で試験に出ただけで単位が来る、レポート出しただけで単位が来る、といった「楽勝」「楽単」科目がいくつかあるかもしれない。

 

そこで単位を取り、所定の手続きを行えば、ICUの履修単位に編入される。


ただし、1回も出席もせずに試験だけを受けるような学生は試験にて100点取ろうが80点取ろうが不合格にするという教官もいる。そもそも、文部科学省は大学の単位認定において、全講義の2/3への出席と試験を受けることを要求している。
そのため、出席が不十分な学生を不合格にするのは当然と言える。
こういったリスクがあることは理解されたい。

想定される質問

1.楽単で単位を取ったとしても、成績が悪ければGPAに悪影響が出るのではないか?

残念ながら他大学で編入された単位には成績がつかない。AだろうがCだろうが、ICUに単位編入を行った際には「合格」という事実だけが残る。当然、GPAにも反映されない。

2.万が一他大学の単位を落としたら、GPAが下がってしまうのではないか?

これも杞憂だ。他大学の単位互換制度を利用して履修した科目に関しては、不合格になった場合単位の編入がされないだけで、履修登録自体がなかったことになる。
つまり、他大学の科目はノーリスクで履修登録をすることができる。

そもそも、GPAを気にする読者にはあまりこの記事の情報が必要であるとは考え難いが…

 

単位互換制度を利用するデメリット

もちろんこの単位互換制度にもデメリットがある。

まず一つは履修登録が面倒くさいことだ。シラバスはとっ散らかったPDF形式の書類だけだし、履修登録をするために在籍校と協定校を往復しなけばならない。協定校には在籍校で発行された書類のほか、学生証を発行するための写真や身分証明書が必要な場合もある。

もう一つは、前述の通り時間割と学期のシステムがICUと協定校とで大きく異なるため、そもそも講義に出席するための時間割を組みにくいことだ。
(ちなみにICU側の履修登録とコンフリクトする科目を協定校で履修登録したとしても、ICU側のシステムと連動していないため、履修登録は認められる。この事実をどう使うかは読者に一任する。)

そして、他大学との単位互換によって取得した単位は、エレクティブにしかならない。また、編入可能単位数上限も存在する。自らの単位取得状況を正確に把握した上での活用をおすすめする。

 

なお、本情報は2016年3月までの情報であり、最新の情報は学内ポータルなどから仕入れた上で活用されたい。詳細は、教務からのお知らせコーナーに掲載されているはずである。
毎年履修できる科目も変化しており、あまりチンケな単位乞食が頻発すれば、「楽単」科目が単位互換の対象から外される可能性も考えられる。良心的な活用を心がけて欲しい。

【ご注意】本記事の情報を利用したことで生じた損害に関して、当ブログおよびその筆者は一切の責任を負いません。